大した読書家ではない
変態的に本が好きだけれど、自分のことを大した読書家でないと思っている。
理由を述べてみよう。
①村上春樹を読んだことがなかった
②純文学を意識したことがなかった
③新書すら知らなかった
④本にお金を使う、ということを知らなかった
⑤海外文学?読む気しないなぁ、状態だった
⑦再読ばかりし過ぎたのだ
⑧すごい読書家が多すぎる
⑨読むペースがめちゃくちゃ速いわけじゃない
⑩結局、うつとひきこもりのせいでもある
いずれすべての理由についてブログにひとつずつ書いていきたいが、まあ、この一覧を見るだけでも読書家界隈は怒り狂うであろう。
こんなので読書家と呼べるか、ふざけるな、これだから今どきの若者は、許せない……(若干被害妄想)。
……わかっている。わかっているのだ。
自分は「変態的に本が好き」と自己申告してもいいほどの読書家ではないことを。
だから今、必死に読んでいるのではないですか。
変態的に本が好きだけれど、自分より上の読書家なんていくらでもいる。
自分より上の読書家がいくらでもいるから、変態的に本が好きだ。
この世には、人間が一生かかっても読めないほど、本がたっくさんある。
先人たちは本を読み、そしてさらに新しい本を書いてきた。
こんなにいいことはない。
こんなにいい趣味はない。
最高だ。無限の知の探求を一生味わえる。
そして、読めば読むほど、個としての自分の価値は高まっていく。
自分のことを大した読書家でないと知りながら、今日も読んでいる。
ダンブルドア先生のような賢者になり、彼を追い越せるまで、読み続けるだろう。
そして、自分が読書をやめるのは、命がなくなったときだと、決めている。