ドラゴンボールの思い出を10代が語る
【ネタバレ多数】
ドラゴンボールが好きである。
筆者はギリギリ10代だが、はじめて買ったマンガがドラゴンボール、という、おそらく今どき珍しいタイプの若者じゃないかと思う。
まあ、ドラゴンボールは連載開始から30年経った今でもどこの本屋にも置いてあるくらいなので、大したことじゃないかもしれないが。
さて、本題である。
僕は、小学校の2年生のころにドラゴンボールのマンガを始めて買った。きっかけは忘れてしまったけれど。
買ったのは、41巻だった。
ドラゴンボールファンがこれを聞いたら、ちょっとただ事じゃないのがわかるはずだ。
なぜなら、ドラゴンボールは全「42巻で完結」しているからだ。
41巻と言えば、魔人ブウが悪のブウになって、地球人を全滅させ、ゴテンクスと戦い、そして覚醒した悟飯に「ウスノロ……」と言われるところだ。
もう、何がなんだかわからないくらい混沌したところである。
であるのに、このガキは、41巻から買ってしまったのだ。
多分、表紙にたくさんキャラが大集合しているのにワクワクしたせいじゃないかと思う。
「オラ、ワクワクすっぞ!」みたいに。
まあ、そんなわけだから、なんにも理解しないまま読み進めていったと思う。
面白かったかどうかすら覚えていない。
なにしろ、マンガを読む、コマ割りの追い方も見よう見まねでやっていったのだから。
そうして、自分でもわからないままなんでか知らないけど、ドラゴンボールを買い揃えていった。
41巻の後は33巻を買った。
トランクスがでかくなるところだ。俗に言うならば、ムキンクス。
その後は確か、2巻を買い、1巻を読み、どんどんどんどん揃えていった。
当時の僕は、おもちゃより何より、ドラゴンボールを買ってもらえることの方が嬉しかったのだ。
(あと、ハリー・ポッターを読むこと)
テキトーに、順番考えず買っていった結果、
ピッコロ大魔王編を読むのはずいぶん後になり、
魔人ブウが誕生したきっかけも知らないまま、魔人ブウは消滅し、
悟空は子どもだった頃を経る前に、おじいちゃんになって孫までできていた。
それに、
ドラゴンボールを、読んでいる間ずっと楽しかったと思うが、1番覚えているのはマッスルタワーでハッチャンと戦っていたところだったりする。
……まあ、そんな感じである。
僕自身が少年期の頃から悟空、ベジータ、ピッコロは側にいてくれたし、
存分にかめはめ波の練習をさせてくれたりした。
今でも彼らはスクリーンの中でブロリーと戦っていたり、頑張ってくれているようだ。
その姿を見て、自分もさらに頑張らなくては、と思うのである。
最後に、この言葉を。
「悟空がいたから楽しかった
ドジで 明るくて 優しくて
そんな悟空がみんな大好きだったから」
ドラゴンボールは、多くのドラゴンボール狂いを生み出した、最高のコンテンツである。
そして、今も、ドラゴンボールの1ページを開いている子どもがいるだろうか。